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気象予報士/お天気キャスター:森田 正光

2008年8月16日

テレビやラジオでお天気キャスターとして活躍されている気象予報士の森田正光さん。
長年、気象予報の最前線で天気を伝えてきた森田さんにお話をうかがいました。

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私たちの日常生活だけでなく、経済活動にも大きな影響を与える、気象予報という仕事


―人気職業のお天気キャスターとして活躍されていますが、まずはお仕事について教えてください
「気象予報士と同じ職業と思われがちなのですが、お天気キャスターは気象予報という大きな枠組みの中で捉えれば、その中の一つの役割にすぎないと言えます。テレビなどの表舞台で情報を伝えているので、とても華やかな印象がありますが、見えない所で働く人々の支えがあってはじめて成り立つ仕事。気象予報の現場では、それぞれのプロフェッショナルたちが各専門分野を担当しています」


―たくさんの専門家たちによって、日々の天気予報が行われているのですね
「ええ、わずか1分程度のお天気を伝える番組にも、多くの労力や時間がかけられています。膨大な量のデータを解析する人がいれば、天気図だけを専門に書く人もいる。編集などの作業を含めると実に1時間以上の準備が何十人ものスタッフによってなされています」


―なるほど。気象予報士の資格をお持ちですが、気象のお仕事をめざされるようになったきっかけはなんですか?
「学生時代に先生に勧められたのがきっかけで、日本気象協会東海本部に入社したのが、気象予報の仕事に携わった始まりです。その後東京へ転勤し、徐々にフリーで活動するようになりました。もう40年近くこの仕事を続けています」


―長年続けられている気象予報士としてのやりがいは何でしょうか?
「気象予報は、人々の行動を変えてしまう大きな影響力を持っている点ですね。天気によって、翌日の服装や持ち物も変わります。さらに、気温によってスーパーやコンビニに並ぶ商品も変化したり、精密部品の製造工場などでは品質に大きな影響を与えてしまいます」


―日々の生活レベルだけでなく、ビジネスに大きな影響を与える要因であるということですね
「ええ。もし『今年は猛暑になりそうだ』と我々が伝えれば、エアコンなどの電化製品や夏物衣服、飲料などの売り上げが増えるだろうと企業が判断し、生産量の増加を決定するなど、経済活動にも大きな影響を与えます。いかに天候リスクを管理するかを企業は重要視していると思います。天気は、金利や為替レートのように、人為的にコントロールすることはでき
ません。しかし、観測技術の進歩はめざましく、気象予報の精度は向上しています。昔に比べて、かなりの確率で中長期的に予測できるようになりました。正しい気象予報に大きな責任を感じますが、社会の要請に答えられるように、日々の業務に携わっていきたいです」


人々の役に立てる大人になってほしいそのために勉強することが大切だと思う


―幼少時代からお天気について興味があったのですか?
「子どもの頃は、天気というよりも、漠然と天文についてとても興味がありました。家の近くにあった科学館に毎日のように通っていましたね。その当時、東洋一と言われていたプラネタリウムがあって、そこで過ごす時間が大好きで、自他ともに認める天文少年でしたよ。小学校のときには、天文クラブに所属していて、書いた作文がNHKの教育ラジオで入賞したこともあるんです。今思えば、子どもの頃から、日常的に理科的な学習をしていたのかもしれません」


―子どもたちの『理科離れ』が目立つと言われていますが、気象予報士の立場からどのように感じられますか?
「子どもに原因があるというより、大人たちが知識としての理科学習に重きを置きすぎているんじゃないかと思います。理科という教科は、本来は『人はどのように生きていくのか』という、とっても興味深いテーマを追求していく、楽しいものであるはず。例えば、『命を維持するための食事を作るのに必要な火をどうやっておこすのか』というのも、立派な理科のテーマですよね。もっと根源的な視点で、子どもたちが学習できる環境や指導者が増えたらよいと思います」


―11月にはスクールツアーシップ主催の「気象予報士体験スクール」を開催されますね
「はい。今では当たり前になっていますが、数時間ごとの台風情報や、各警報を事前に予測して伝えることで、大きな被害を未然に防ぐことができます。実は、気象予報が人々の生活や安全を守っているということを子どもたちに知ってもらいたいですね」


―最後に子どもたちにメッセージをお願いします。
「人々の役に立てる人間になってほしいです。『勉強は自分のためにするもの』とよく言われるけれど、他者のためにする側面もあるんじゃないかと思います。気象予報の仕事でもそうですが、翌日の予報が外れてしまったら、多くの人に迷惑がかかってしまう。だからこそ徹底的に調べて、たくさん勉強して、正確な予報を出せるように努力しています。自分のためだとどうしても甘えがでてしまったりするけど、人のためなら緊張感があるし、もっと頑張れる。僕も、もっともっと成長していきたいです」


―本日はありがとうございました

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今回のインタビューの聞き手となったのは、スクールツアーシップの指導責任者である利倉さん。テレビでの印象通り楽しく、ユーモアに溢れた森田さん。気象予報のお仕事から趣味の読書についてまでいろいろなお話をしてくださいました。


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